Projects
YCAM×HOSOO
日本を代表するメディアアートの拠点である山口情報芸術センターYCAM]との共同研究開発のなかで、「布のデミウルゴス—人類にとって布とは何か?」をテーマに展覧会を開催しました。YCAMとの共同研究は2015年に始まり、今回は、経糸と緯糸の一本一本に至るまで緻密に制御ができる西陣織の織機技術を活用し、慶應義塾大学筧康明研究室、アーティスト/プログラマーの古舘健氏とともに、新しいコンピュータープログラムや新素材を導入した実験的研究開発を行いました。「糸」「織」といった布の基本的な構成要素に新しい可能性と発想を与え、これからの布とは何か、また布によってもたらされる新たな芸術文化の発展を探りました。
Photo credit to Kazuomi Furuya Courtesy of Yamaguchi Center for Arts and Media [YCAM]
一定の温度になると色が変わるインクを塗布した箔を織り、ダイナミックに色が変化する布を制作しました。私たちは、模様を変化させることができる布や、周囲の環境に反応する布としての開発の可能性を探っています。
布全体がコンピュータのインターフェースとして機能し、画面上に布の構造を可視化します。私たちは、位置情報やID情報が微細なドットとしてプリントされた箔を織り込んだ布を開発しました。この布をテーブルの上で滑らせると、テーブルに埋め込まれたセンサーが、布の持つデータをリアルタイムで取得します。